真実とはなにかを追うスリリングなドラマ「HOMELAND」をHuluで観る

HOMELANDは、アルカイダの捕虜となった後に救出され、戦争の英雄として祖国に迎えられたアメリカ海兵隊員のニックと、彼の行動に疑問を持ち監視するCIA捜査官のキャリーを中心としたドラマです。

ニックは捕虜としての生活を送るなかでイスラム教徒となり、アメリカでテロを起こすために送り込まれたテロリストでした。しかし、自分を長い間待っていた家族やアメリカでの生活を取り戻す中で、なにが本当の自分なのかを見失いそうになり、葛藤しつづけます。

一方キャリーは誰一人としてニックを疑問視しないなかで異を唱え続けたことにより、徐々に精神を病み、真実に迫りながらもその行動を評価されません。

信じるものはなにか、自分が見ているものが真実なのか否かを、ドラマを客観的に観ている者でさえわからなくなるような展開の連続で、目を離すことができませんでした。

これまでのアメリカドラマにおけるテロリストとCIAをキャラクターとした作品とは、一味もふた味も違い、人間の脆さと信念を問う良質の作品です。