Hulu（フールー）で宇宙兄弟を見て夢は若者だけのものじゃないと感動しました

先日、やっと配信分全てを見終わりました。思えば１月のある休みの朝、ふと新着リストからこのアニメを見つけられた事は、本当に幸運だったと思います。家族はみんな寝ていて、ほんの暇つぶしで見始めたつもりが、あっという間に作品の面白さに取り込まれていました。家族がうるさいな、と様子を見に来た頃、僕は主人公に感情移入して、声をあげて涙を流していたほどでした。

冒頭では、夢を叶えて宇宙飛行士になっている弟の日々人の方がずっとかっこよく、主人公の南波六太は、正直ヒーロー性がないように見えます。六太は評価されるべき能力こそあるものの、立場としては失職したての失業者であり、ネガティブな性格や周囲環境のせいで頼りない印象を受けるでしょう。

その六太が、弟や周囲に支えられ、小さいころの夢と約束を叶えようと奮闘する姿が、本当に胸を打つのです。若者が夢を追う姿は、一直線に進むひたむきさやこれからの未来がありますが、アラサーの僕には共感しにくいものです。六太は、自分の出足が遅れてしまった事を後悔し、大人ならではの受け身さを持ちつつも、自分の夢にむかって悩みながら進んでいくのです。

子供の頃の夢や、兄弟の思い出、家族や恩師の思い出に助けられながら宇宙飛行士への道のりを上り詰める六太の姿は、序盤に受けたダサい主人公という印象をどこか遠くに吹き飛ばしました。

時には一緒に涙を流し、夢への道のりを上る事を喜び、宇宙飛行士試験の結果発表にはドキドキし、今ではこの「六太」という主人公は、僕には誰よりもかっこいいヒーローになっています。