【仮面ライダー電王】アニメ動画の感想と評価！dTVで見る異色ライダー

現在、dTVでは平成仮面ライダーシリーズの8作目である「仮面ライダー電王」が配信中。仮面ライダーシリーズの中でもかなり異色の作品となっており、特撮ファンだけでなくアニメファンも楽しむことができます。

仮面ライダー電王とは

仮面ライダー電王は平成仮面ライダーシリーズの8作目であり、キャッチコピーは「時を超えて、俺、参上！」。「俺、参上」の台詞は本編でも多用されているうえ、やたらと印象的なことから放送当時はネットで話題となりました。タイトルからも分かるようにモチーフとなっているのは電車。主人公である野上良太郎が敵のはずのイマジンの力を借りて仮面ライダー電王へと変身して、イマジンの野望を阻止していきます。時を移動しながら事件解決に挑むのが印象的で、時間の移動にはデンライナーと呼ばれる特殊な電車を使用します。

豪華声優陣が見どころ！

特撮である本作ですが、見どころは何といっても豪華な声優陣。大ヒットとなった理由はここにあるのです。本作に複数体登場するイマジンという生き物は全て着ぐるみであり、声は声優があてています。たとえば、初めに登場するモモタロスを演じるのは「機動戦士ガンダムSEED」や「忍たま乱太郎」などで有名な関俊彦です。他にもウラタロスには遊佐浩二、キンタロスにはてらそままさき、リュタロスには鈴村健一、デネブには大塚芳忠、ジークには三木眞一郎など。声優がいかに豪華なのかは、普段からアニメを見る人ならお分かりいただけるでしょう。

変身前の姿がある場合は、声も変身前の役者があてるのですが、イマジンには変身前の人間体がありません。むしろ、仮面ライダーになったり、主人公に憑依したりすることはありますが、この際も当然ながら声は声優のまま。特撮でありながら声優の声を聞ける時間がかなり長い作品となっており、有名声優の演じるキャラが掛け合いを行うことも多め。のちにイマジンの声が出る玩具がいくつか発売されるほど人気になりました。ちなみに、敵として登場するイマジンの声を演じるゲスト声優もなかなかの豪華っぷり。こちらは数話だけの出演ですが、ぜひ合わせて注目してみてください。

佐藤健の出世作？

本作が全てとは言いませんが、現在のように佐藤健が有名となったのは電王の力もあってこそでしょう。そう、本作の主人公である野上良太郎を演じるのはイケメン俳優の佐藤健なのです。電王は彼の初主演作であり、劇場版では映画初主演を果たしています。本作で見せる弱弱しい演技は今の彼からは想像もつかない初々しいもので、佐藤健ファンなら確実にチェックしておくべきでしょう。ちょっと上ずったような喋り方に、女々しいような動き。最近の出演作を知っている方は、それと比較しながら楽しんでみてください。

ギャグタッチな作風で誰でも楽しめる！

平成仮面ライダーシリーズと言えば、電王までは暗くてシリアスな展開が多いものでした。そのため、子供が視聴するにはちょっと辛いことも。これに対して電王はそれまでのイメージとは打って変わって明るい作風。イマジンたちのやり取りも基本的にはギャグが多めで、キャラクターも、言ってしまえば頭の悪いやつらが多いです。

難しい話などもなく、特に序盤はギャグの合間にストーリーをやるといった感じ。流石に言い過ぎかもしれませんが、そのくらい明るくて見やすい作りになっているので、ぜひ親子で堪能してみてください。後半につれての展開も単純ながら熱いものがありますよ。ちなみに、本作の脚本を務めるのは「進撃の巨人」や「ジョジョの奇妙な冒険」で知られる小林靖子です。同じ特撮としては「特命戦隊ゴーバスターズ」や「侍戦隊シンケンジャー」などがあり、どれも魅力的なキャラクターが印象的。コミカルでいて愛されキャラのイマジンたちは、この脚本家がいたからこそ完成したのでしょう。

オープニングが最高！

電王のオープニングを歌うのは、紅白にも出演するAAA。本作限定のAAA DEN-O formという名前で担当しています。そして、作曲を担当するのは平成仮面ライダーにかかわることの多い鳴瀬シュウヘイ。AAAの歌唱と相まって非常に楽しい雰囲気の強い楽曲に仕上がっています。とくに、いーじゃんすげーじゃん、の部分は一度聞いたら忘れられないフレーズです。また本編中に使われる曲も印象的なので戦闘中などに耳を傾けてみてください。一部の曲は佐藤健が歌ってますよ。