【くまみこ】アニメ動画の感想と評価！U-NEXTで楽しむ田舎娘の物語

みなさんはU-NEXTで見逃し、見放題配信中の「くまみこ」という作品をご存知でしょうか。こちらはタイトルの通り、1人の巫女と熊を中心に繰り広げられるギャグアニメ。とても気軽に見られるので、まだ見ていない人はチェックしてみてください。

くまみこって？

くまみこは同名の漫画を原作としたアニメ作品。2016年の4月から放送されています。大筋などがあるタイプのアニメでは無く、東北の田舎にある熊出村に住む巫女の雨宿まち、そして熊のクマ井ナツ。1人と1匹を中心に繰り広げられる日常系アニメです。ここにヤンキー女子の酒田響や従兄弟の雨宿良夫なども絡み、様々な事件（？）が引き起こされます。日常系アニメらしく1話完結なうえ、難しい話は一切なし。非常に気軽に見られるので疲れた時の癒しにもおすすめですよ。

丁寧な作画が好印象

本作の制作を務めるのはアニメ制作会社のキネマシトラスとEMTスクエアード。あまり聞きなれない名前で、キネマシトラスの実績は有名会社との共同制作が多かったので放送前は不安でしたが、始まってみればこれは杞憂に終わりました。OPやEDはもちろん、本編の作画も非常に丁寧で安心して見ることができます。TRIGGERや動画工房のようなダイナミックな動きなどは無いものの、どのシーンをとっても極端な作画崩れはありません。

アニメによっては中間を過ぎたあたりから、作画の質が落ちてきて、楽しく無くなってくることもありますからね。これは本作のアピールポイントのひとつと言えるでしょう。特に日常系アニメはキャラの可愛さなどが見どころなので、作画崩れは辛いのです。まだ全話が配信されているわけではないので確実にとは言えませんが、全話通して綺麗な作画で楽しめそうです。明るい色使いの画面構成と共に作画を堪能しましょう。

可愛い巫女のまち！

本作のみどころのひとつ。というよりも最大の見どころは、やはり主人公である巫女、まちの可愛さでしょう。彼女は14歳の少女であり、見た目を相応といった感じ。村から出る機会が少ないためか都会に大きな憧れを持っており、都会に行きたいと口にすることもしばしば。しかし、都会のことは全く知らず、逆に都会の知識に詳しいナツにクイズを出されて答えに困ることも。この時のまちの困りっぷりは非常に可愛いもの。0101(マルイ)を読めずにキレるところなんて、可愛さも相まって大爆笑ですよ。他にも都会で暮らしている人なら当たり前のことを、訳の分からない方向へと勘違いしたり。そんな都会の知識に乏しいまちの思考回路は実に面白いので注目です。

また、まちが田舎コンプレックスを抱えている部分も作品を盛り上げる要素。都会に憧れるわりには、自分のことを過剰なまでに田舎娘と思っている部分があり、周りの人間が自分のことを田舎娘だと馬鹿にしていると思い始めたらもう止まりません。あるシーンでは顔を真っ赤にして暴走し始めることまであるのです。しかし、周りの人間が自分のことを馬鹿にしていると考えてしまう思考回路はオタク気質な人なら共感できると思います。

他キャラの存在も作品を盛り上げる！

もちろん、まち以外のキャラクターも魅力的。特に従兄弟の雨宿良夫のおおらかな性格は見ていて気持ちのいいものがあります。まちとは昔からの馴染みで、いわば妹のような存在。そのため、まちに対して性的な感情は全くなく、時には悪気なく無理やり服を脱がせようとすることも。でも他の人から見たら完全に変質者。こんな天然犯罪のようなシーン、他の作品じゃなかなか見られませんよ。

また、ヤンキーである響は口は悪いけど、どこか頼りになる女子。まちと一緒に服を買いに行くエピソードは、ギャグのテンポが良く終始笑いっぱなしになれますよ。ちなみに、響は良夫のことが好きで時には照れた表情を見せることも。これが乙女といった感じで可愛らしく、人によってはまちよりも好きになれるかもしれません。まちがあまり好きになれない人も、せめて響の登場回までは見てみましょう。