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2016年07月13日
【輪るピングドラム】アニメ動画の感想と評価!U-NEXTで見る生存戦略
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現在、U-NEXTでは「輪るピングドラム」というアニメ作品が見放題で配信中。本作はいろいろと考えさせられる奥深いストーリーやメッセージ性、そして幾原邦彦監督の独特な演出など、見どころ満載のアニメ。名作と呼ぶにふさわしい出来となっているので、見ていない方は今すぐにでもチェックです。
輪るピングドラムって?
輪るピングドラムは2011年の7月から2クール放送されたオリジナルアニメ。監督である幾原邦彦がシリーズ構成や脚本にも関わっており、独特な演出などが特徴的です。ストーリーは双子である高倉冠葉と高倉晶馬、そしてその妹の陽毬や高校2年生の少女、荻野目苹果などのキャラクターが活躍する、一言で語るには難しい少し難解なもの。しかし、独特な演出や、テンションの高いキャラクター、そして可愛いキャラクターデザインなどのおかげで非常に見やすく、2クールでも飽きることはありません。むしろ、見ていくうちに世界観に引き込まれていき、どんどんと深く作品のことを知りたくなり、気づけば2度3度と鑑賞していることも。人を選ぶ作品ではありますが、ハマる人は本当にハマると思うので、まずは数話でもいいので見てみてください。
監督は幾原邦彦!
既に何度か言いましたが、本作の監督を務めるのは「少女革命ウテナ」や「ユリ熊嵐」などで知られる幾原邦彦です。原案から務めるテレビアニメとしては少女革命ウテナ以来、約14年ぶり。ファンからすれば放送当時は待ちに待ったといった感じでした。そんな幾原監督は独特な演出をすることで知られる監督で、本作でもその映像表現は健在。主要人物以外のモブはピクトグラムで書かれていたり、急に切り絵のような演出になったり、様々な記号的な表現が用いられたり、先ほども言ったように好みの分かれる部分ではありますが、他では見ることの出来ない演出は実に楽しいもの。こういった変わった演出もアニメでしか出来ない、アニメならではの面白味ですよ。
ペンギンが可愛い
本作には人間だけでなく、コミカルなペンギンが数体登場します。これがデザイン、動き共に非常に可愛らしく、ペンギン好きにはたまりません。シリアスなストーリー展開の合間などに挟まれる、可愛いペンギンたちのシーンは作品を飽きさせない重要なもの。人間のキャラ同様に作画や演出に力が入っており、さらにペンギンは作品で重要なキーを握る存在ともなっているので、ぜひ注目しながら鑑賞しましょう。
何といっても「生存戦略」
本作最大の見どころとも言えるのが、1話目から登場する「生存戦略」のシーン。生存戦略とは妹の陽毬がペンギン型の帽子をかぶった、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルの発する台詞のことで、本編の重要な鍵となるキーワード。1話目ではこの生存戦略と共に豪華な演出、そして名曲「ROCK OVER JAPAN」が挿入されます。この曲と流れる映像が見ていて気持ちよく、何度も見たくなってしまうのは言うまでもありません。また、陽毬を演じる荒川美穂の声も特徴的で、生存戦略は放送当時、よくネットで使われるほどとなりました。今でもアニメ関係の記事などではちょいちょい目にするのでネタ的な部分でも見ておいて損はないと思います。おそらく、これからも名作として語られ続けるでしょうからね。
キャラクター原案は星野リリィ
輪るピングドラムのキャラクター原案には漫画家の星野リリィが起用されています。数いるキャラクターの中でも、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルは特に印象が強く、他の作品とは絶対にイメージの被らないデザイン。その人気からフィギュア化も何度かされました。もちろん、冠葉や晶馬、陽毬といったキャラクターも魅力的。キャラクターデザインの西位輝実も本当に良い仕事をしています。クレジットはされていないものの、実は全話にわたって総作画監督を務めているようです。これに加えて馬越嘉彦がOP原画などに参加しているのもポイント。そのためか、作画は毎話とても綺麗なものに仕上がっています。
見終わった後は考察も?
既に触れたように本作のストーリーはなかなかに難解なもの。しっかりとした解説が本編でされるわけでもなく、考察のしがいがある作品に仕上がっています。そのため見終わった後はネットなどで考察を検索するのもおすすめ。自分の考えをどこかに書き込んでみるのもいいですね。自分はこう思ってたけど、他の人から見れば違った解釈だった。こういった楽しみ方もアニメのひとつの見方だと思います。